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短報
塩酸ペロスピロンによる強化療法が有効であった治療抵抗性うつ病の2例
著者: 和気洋介1 原田俊樹2 黒田重利1
所属機関: 1岡山大学大学院医歯学総合研究科精神神経病態学教室 2高梁病院
ページ範囲:P.989 - P.992
文献購入ページに移動薬物治療に対して十分な効果が得られない治療抵抗性うつ病症例に対して,最近では非定型抗精神病薬によるaugmentation療法(強化療法)の報告が散見されている10,11)。塩酸perospironeは統合失調症の治療薬として使用されている非定型抗精神病薬であるが,5-HT1A受容体に対する部分アゴニスト活性を有しているため,抗幻覚妄想作用のみでなく抑うつ気分や不安に対する効果が期待されている7)。今回われわれは低用量の塩酸 perospironeを併用することで寛解した単極性うつ病の2症例を経験したので報告する。
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