文献詳細
文献概要
研究と報告
女子高校生における摂食障害傾向と食行動・ストレスとの関連―過激なダイエット・ストレスおよびストレスコーピングの背景
著者: 小林由美子1 栗田廣1
所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科精神保健学教室
ページ範囲:P.1053 - P.1062
文献購入ページに移動抄録
都市部の私立女子高校生1,297名に,Eating Attitudes Test-26(EAT-26)と食行動,ストレスなどに関する質問紙調査を施行し,摂食障害傾向の高い集団により多く認められるダイエット行動の特徴,日常ストレッサーおよびストレスコーピングについて調べ,その要因について検討した。摂食障害傾向の高い集団は低い集団に比べ,特にカロリーにこだわった過激なダイエットを多く行っており,そうした食行動の背景で,対人関係におけるストレッサーを強く感じ,「カタルシス」「情報収集」「放棄・諦め」「責任転嫁」と分類されるストレス対処行動をより多く行っていることが示された。これらの要因には本研究で認められた「低い自己評価」が関連していると考えられた。
都市部の私立女子高校生1,297名に,Eating Attitudes Test-26(EAT-26)と食行動,ストレスなどに関する質問紙調査を施行し,摂食障害傾向の高い集団により多く認められるダイエット行動の特徴,日常ストレッサーおよびストレスコーピングについて調べ,その要因について検討した。摂食障害傾向の高い集団は低い集団に比べ,特にカロリーにこだわった過激なダイエットを多く行っており,そうした食行動の背景で,対人関係におけるストレッサーを強く感じ,「カタルシス」「情報収集」「放棄・諦め」「責任転嫁」と分類されるストレス対処行動をより多く行っていることが示された。これらの要因には本研究で認められた「低い自己評価」が関連していると考えられた。
掲載誌情報