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文献詳細

雑誌文献

精神医学47巻10号

2005年10月発行

研究と報告

新規抗精神病薬の登場により薬原性錐体外路症状が軽減しているか?

著者: 片桐秀晃1 澤雅世1 福本拓治1 岡田剛1 小山田孝裕1 村岡満太郎1

所属機関: 1特定医療法人大慈会三原病院

ページ範囲:P.1077 - P.1083

文献概要

抄録

 日本でもリスペリドン,ペロスピロン,クエチアピン,オランザピンが登場し,統合失調症の治療に対して抗精神病薬の選択基準が変化している。そこで当院入院中の統合失調症圏患者に対して1998年から2004年に実施した処方調査の分析を行った。結果の概略は,①新規抗精神病薬の使用の増加,②抗精神病薬の多剤併用の減少,③抗コリン薬の併用の減少,④錐体外路症状の緩和,⑤BPRSの改善,⑥クエチアピン,オランザピンがリスペリドンと比較して抗コリン薬の併用量が少なかったなどであった。今後はこれらのよい変化を継続していくために新規抗精神病薬をいかに使いこなしていくかが課題になると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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