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研究と報告
過量服薬を行う女性自傷患者の臨床的特徴 第2報―食行動異常との関連について
著者: 松本俊彦1 阿瀬川孝治2 山口亜希子3 持田恵美2 越晴香2 小西郁2 伊丹昭2 平安良雄4
所属機関: 1国立精神・神経センター精神保健研究所司法精神医学研究部 2汐入メンタルクリニック 3関東学院大学カウンセリング・センター 4横浜市立大学大学院医学研究科精神医学
ページ範囲:P.1093 - P.1101
文献購入ページに移動我々は前報において,過量服薬をする自傷患者では過食傾向が顕著であり,自傷患者の過量服薬のリスク評価に,Bulimia Investigatory Test of Edinburgh(BITE)総得点が有用である可能性を明らかにした。本研究では,前報と同じサンプルを用い,過量服薬をする女性自傷患者の過食症状において,特に顕著な食行動異常の症状を明らかにすることを試みた。その結果,過量服薬をする女性自傷患者では,排出・代償行為が多く認められた。なかでも自己誘発嘔吐(BITE7-4)が特に顕著な特徴であり,この項目が,自傷患者の過量服薬を予測するうえで,BITE総得点とほぼ同程度に有用である可能性が示唆された。
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