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短報
長期にわたってひきこもり,椅子に座ったままの生活を続け,両下肢に蜂窩織炎を併発した統合失調症の1症例
著者: 小林和人1 熊倉徹雄1
所属機関: 1針生ヶ丘病院精神科
ページ範囲:P.1127 - P.1130
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ひきこもり症例の中には統合失調症などの精神障害に罹患しているケースも相当数含まれていると思われる。本人が精神科病院を受診しないケースがほとんどであるが,何らかの身体合併症を発症し,精神科以外の科を受診して初めて事例化することも多い。本症例は蜂窩織炎を発症して総合病院形成外科に入院したことが精神科受診の契機となった。強迫症状を伴う統合失調症が的確な薬物療法や生活療法によって軽快し,ひきこもりの改善を認めたので報告する。
ひきこもり症例の中には統合失調症などの精神障害に罹患しているケースも相当数含まれていると思われる。本人が精神科病院を受診しないケースがほとんどであるが,何らかの身体合併症を発症し,精神科以外の科を受診して初めて事例化することも多い。本症例は蜂窩織炎を発症して総合病院形成外科に入院したことが精神科受診の契機となった。強迫症状を伴う統合失調症が的確な薬物療法や生活療法によって軽快し,ひきこもりの改善を認めたので報告する。
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