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Photic Driving Response Elicited by Low-luminance Visual Stimulation:An Atlas フリーアクセス
著者: 松岡洋夫1
所属機関: 1東北大学大学院精神神経学分野
ページ範囲:P.1151 - P.1151
文献購入ページに移動本書の序文は脳波学の大御所であるニーダーマイヤー博士(ジョンズホプキンス大学名誉教授)が書かれているが,ちなみに,臨床脳波学のバイブルであるニーダーマイヤー博士の教科書の中で,著者は「脳波賦活法」の章を執筆されている。さて,本書の構成は,最初に低輝度の5Hz光刺激を用いるに至った経緯が説明され,その後に視覚生理学の観点から光駆動反応に影響する刺激および固体側の要因に関する基礎的検討の結果が,脳波とともにその頭皮上マッピングも付け加えてわかりやすく示されている。そして最後に,様々な精神・神経障害で認められる光駆動反応の特徴が示され,光駆動反応に影響する諸要因の機序に関する著者の推論も提示されている。
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