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文献詳細

雑誌文献

精神医学47巻12号

2005年12月発行

文献概要

短報

FluvoxamineとQuetiapineの併用が奏効した治療抵抗性強迫性障害の1症例

著者: 菅原圭悟1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院精神神経科

ページ範囲:P.1309 - P.1311

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はじめに

 強迫性障害(以下OCDとする)の薬物治療については,多くの文献がSRIやSSRIの有効性を示しているが,40~60%の患者において,その単剤では不十分な改善しか得られないことが報告されている7)。わが国でもfluvoxamineはOCDの適応を有し,標準的な薬物となりつつあるが,単剤では効果に限界がある。治療抵抗性のOCDの患者に第二世代抗精神病薬(以下とSGAする)を追加投与することによって効果が得られたという報告が海外でされているが2,5,10,11),日本での報告はほとんどない。今回SSRIであるfluvoxamineに反応しなかった治療抵抗性OCDに対してquetiapineを併用したところ著明な強迫性症状の改善がみられたので,若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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