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「脱法ドラッグ」5-methoxy-N, N-diisopropyltryptamine(5-MeO-DIPT)の摂取によって一過性の精神症状を呈した2症例
著者: 熊谷亮12 菊地祐子23 一宮洋介23 鈴木勉4 鈴木利人12 新井平伊2
所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院精神科 2順天堂大学医学部精神医学講座 3順天堂大学医学部附属順天堂浦安病院メンタルクリニック 4星薬科大学薬品毒性学教室
ページ範囲:P.213 - P.215
文献購入ページに移動近年,薬事法や毒物及び劇物取締法などの法律の規制を受けない幻覚作用や精神興奮作用を持つ薬物が社会問題となっている。これらのいわゆる「脱法ドラッグ」は性的快感を高める催淫剤love drugとしてアダルトショップやインターネット上で売買されていることが多い。このため容易に入手できることから若者の間で急速に蔓延しつつある。今回我々は「脱法ドラッグ」として扱われている5-methoxy-N, N-diisopropyltryptamine(以下,5-MeO-DIPT,図上)の経口摂取に伴い一過性に精神症状を呈した2症例を経験したため,考察を加えながら報告する。
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