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研究と報告
解離性障害にみられる周囲世界に対する主観的体験
著者: 柴山雅俊1
所属機関: 1東京大学医学部精神神経科
ページ範囲:P.365 - P.372
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従来指摘されることが少なかった解離性障害の主観的体験について検討した。対象(42名)は解離性健忘(4.8%),離人症性障害(9.5%),解離性同一性障害(28.6%),特定不能の解離性障害(57.1%)に分類された。主観的体験,とりわけ空間的変容症状を対人状況にみられる対人過敏症状と非対人状況にみられる気配過敏症状に分類し,検討した。対人過敏症状は人込み恐怖(90.5%),視線恐怖(81%),人が怖い体験(78.6%),外出恐怖(76.2%)などであり,気配過敏症状は被注察感(97.6%),背後存在感(92.9%),家宅内存在感(69%),窓周辺存在感(66.7%)などであった。
従来指摘されることが少なかった解離性障害の主観的体験について検討した。対象(42名)は解離性健忘(4.8%),離人症性障害(9.5%),解離性同一性障害(28.6%),特定不能の解離性障害(57.1%)に分類された。主観的体験,とりわけ空間的変容症状を対人状況にみられる対人過敏症状と非対人状況にみられる気配過敏症状に分類し,検討した。対人過敏症状は人込み恐怖(90.5%),視線恐怖(81%),人が怖い体験(78.6%),外出恐怖(76.2%)などであり,気配過敏症状は被注察感(97.6%),背後存在感(92.9%),家宅内存在感(69%),窓周辺存在感(66.7%)などであった。
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