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研究と報告
自殺予防対策の一環としての一般診療所医師に対するうつ病診療調査
著者: 畑哲信1 土田札美1 菊地百合子1 須藤桂1 梅宮れいか2 阿蘇ゆう3
所属機関: 1福島県精神保健福祉センター 2福島学院大学短期大学部 3福島県健康衛生領域医療看護グループ
ページ範囲:P.385 - P.392
文献購入ページに移動一般診療所医師300名を対象として,うつ病診療についてアンケート調査を行った。その結果,139名から回答が得られた(回収率46.3%)。一般診療所受診者でうつ状態と判断される割合は全外来患者の2.4%(95%信頼性区間:1.3~3.6%)と推定された。この数値とプライマリケアにおけるうつ病有病率についての文献値などから,一般診療医師によるうつ病検出力は,高々20%前後と考えられた。うつ病研修を受けた者はうつ病診療にかかわる割合が高く(p<0.001),うつ病診療にかかわった者は自殺予防についての問題意識が高かった (p<0.0001)。一般科医師に対するうつ病・自殺予防研修について考察した。
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