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文献詳細

雑誌文献

精神医学47巻4号

2005年04月発行

文献概要

研究と報告

自殺予防対策の一環としての一般診療所医師に対するうつ病診療調査

著者: 畑哲信1 土田札美1 菊地百合子1 須藤桂1 梅宮れいか2 阿蘇ゆう3

所属機関: 1福島県精神保健福祉センター 2福島学院大学短期大学部 3福島県健康衛生領域医療看護グループ

ページ範囲:P.385 - P.392

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抄録

 一般診療所医師300名を対象として,うつ病診療についてアンケート調査を行った。その結果,139名から回答が得られた(回収率46.3%)。一般診療所受診者でうつ状態と判断される割合は全外来患者の2.4%(95%信頼性区間:1.3~3.6%)と推定された。この数値とプライマリケアにおけるうつ病有病率についての文献値などから,一般診療医師によるうつ病検出力は,高々20%前後と考えられた。うつ病研修を受けた者はうつ病診療にかかわる割合が高く(p<0.001),うつ病診療にかかわった者は自殺予防についての問題意識が高かった (p<0.0001)。一般科医師に対するうつ病・自殺予防研修について考察した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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