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メトホルミン投与にて体重減少効果がみられた糖尿病を合併した統合失調症の1例
著者: 藤川徳美1
所属機関: 1賀茂精神医療センター
ページ範囲:P.447 - P.449
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統合失調症の薬物療法の問題点の1つとして肥満があり,精神科病院においては長期入院中の患者の肥満とそれに併発する耐糖能異常,脂質代謝異常が問題となっている。さらに,非定型抗精神病薬のオランザピン,クロザピンは従来の薬剤より,肥満,耐糖能異常を生じやすいといわれており,精神科における肥満対策は重要な問題となってきている。
統合失調症患者は食事制限,運動療法を厳格に行うのが困難な場合が多いため,血糖,血中脂質のコントロールが不良な症例が多い。体重減少を期待して様々な薬物療法も行われているが,決定的な方法がないのが現状である。今回,糖尿病を合併した統合失調症に対し,メトホルミンを投与したところ4か月で約7kgの体重減少効果が得られた症例を体験した。精神科領域において,メトホルミンで体重減少効果が得られたという報告は本邦ではまだないので文献的考察を加えて報告する。
統合失調症の薬物療法の問題点の1つとして肥満があり,精神科病院においては長期入院中の患者の肥満とそれに併発する耐糖能異常,脂質代謝異常が問題となっている。さらに,非定型抗精神病薬のオランザピン,クロザピンは従来の薬剤より,肥満,耐糖能異常を生じやすいといわれており,精神科における肥満対策は重要な問題となってきている。
統合失調症患者は食事制限,運動療法を厳格に行うのが困難な場合が多いため,血糖,血中脂質のコントロールが不良な症例が多い。体重減少を期待して様々な薬物療法も行われているが,決定的な方法がないのが現状である。今回,糖尿病を合併した統合失調症に対し,メトホルミンを投与したところ4か月で約7kgの体重減少効果が得られた症例を体験した。精神科領域において,メトホルミンで体重減少効果が得られたという報告は本邦ではまだないので文献的考察を加えて報告する。
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