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Olanzapine投与により著明改善した皮膚寄生虫妄想(Ekbom症候群)の1例
著者: 原田研一1
所属機関: 1五稜会病院
ページ範囲:P.569 - P.571
文献購入ページに移動はじめに
意識清明な状態において皮膚表面や身体内部に虫がいると語り,その存在に関して訂正不能な確信を有する特異な病態として皮膚寄生虫妄想(Ekbom症候群)がある1)。
その薬物治療についてはhaloperidolやpimozideなど定型抗精神病薬の使用が一般的である1)。しかし,比較的高齢での発症が多い本症では副作用などにより定型抗精神病薬の使用が困難となる場合がある。今回,筆者は新規非定型抗精神病薬olanzapine(OLZ)を投与することにより有害事象を惹起することなく速やかに改善した皮膚寄生虫妄想の1例を経験したので若干の考察を含めて報告する。
意識清明な状態において皮膚表面や身体内部に虫がいると語り,その存在に関して訂正不能な確信を有する特異な病態として皮膚寄生虫妄想(Ekbom症候群)がある1)。
その薬物治療についてはhaloperidolやpimozideなど定型抗精神病薬の使用が一般的である1)。しかし,比較的高齢での発症が多い本症では副作用などにより定型抗精神病薬の使用が困難となる場合がある。今回,筆者は新規非定型抗精神病薬olanzapine(OLZ)を投与することにより有害事象を惹起することなく速やかに改善した皮膚寄生虫妄想の1例を経験したので若干の考察を含めて報告する。
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