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文献詳細

雑誌文献

精神医学47巻5号

2005年05月発行

文献概要

私のカルテから

Olanzapine投与により著明改善した皮膚寄生虫妄想(Ekbom症候群)の1例

著者: 原田研一1

所属機関: 1五稜会病院

ページ範囲:P.569 - P.571

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はじめに
 意識清明な状態において皮膚表面や身体内部に虫がいると語り,その存在に関して訂正不能な確信を有する特異な病態として皮膚寄生虫妄想(Ekbom症候群)がある1)
 その薬物治療についてはhaloperidolやpimozideなど定型抗精神病薬の使用が一般的である1)。しかし,比較的高齢での発症が多い本症では副作用などにより定型抗精神病薬の使用が困難となる場合がある。今回,筆者は新規非定型抗精神病薬olanzapine(OLZ)を投与することにより有害事象を惹起することなく速やかに改善した皮膚寄生虫妄想の1例を経験したので若干の考察を含めて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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