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オピニオン メチルフェニデートの有用性と有害性をめぐって
メチルフェニデート乱用・依存の現状
著者: 尾崎茂1 和田清1
所属機関: 1国立精神・神経センター精神保健研究所 薬物依存研究部
ページ範囲:P.595 - P.597
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メチルフェニデート(以下,MPH)は,ADHDやナルコレプシーに対する臨床効果が認められている一方で,乱用者の間では「合成覚せい剤」,「Vitamin R」,「skippy」などと呼ばれる依存性薬物でもある。薬理学的にはコカイン同様の脳内ドパミントランスポーター(DAT)阻害作用により,線条体や側坐核などで細胞外ドパミン濃度を増加させ,快感(“High”)がもたらされると考えられている。
メチルフェニデート(以下,MPH)は,ADHDやナルコレプシーに対する臨床効果が認められている一方で,乱用者の間では「合成覚せい剤」,「Vitamin R」,「skippy」などと呼ばれる依存性薬物でもある。薬理学的にはコカイン同様の脳内ドパミントランスポーター(DAT)阻害作用により,線条体や側坐核などで細胞外ドパミン濃度を増加させ,快感(“High”)がもたらされると考えられている。
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