icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学47巻6号

2005年06月発行

文献概要

オピニオン メチルフェニデートの有用性と有害性をめぐって

メチルフェニデート乱用・依存の現状

著者: 尾崎茂1 和田清1

所属機関: 1国立精神・神経センター精神保健研究所 薬物依存研究部

ページ範囲:P.595 - P.597

文献購入ページに移動
はじめに

 メチルフェニデート(以下,MPH)は,ADHDやナルコレプシーに対する臨床効果が認められている一方で,乱用者の間では「合成覚せい剤」,「Vitamin R」,「skippy」などと呼ばれる依存性薬物でもある。薬理学的にはコカイン同様の脳内ドパミントランスポーター(DAT)阻害作用により,線条体や側坐核などで細胞外ドパミン濃度を増加させ,快感(“High”)がもたらされると考えられている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?