icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学47巻6号

2005年06月発行

短報

Fluvoxamineからparoxetineへのswitchingにより強迫症状が著しく軽快した統合失調症の1症例

著者: 谷川真道1

所属機関: 1新垣病院

ページ範囲:P.671 - P.674

文献概要

はじめに

 近年,強迫症状を合併した統合失調症の治療に関しては抗精神病薬と5-HT再取り込み阻害薬(serotonin reuptake inhibitors;SRI)が併用される傾向にある2,4,5)。今回筆者は,慢性の統合失調症に合併した強迫症状(洗浄強迫)に対し,risperidone(RIS)にSRIの1つであるfluvoxamine(FLV)からparoxetine(PRX)へのswitchingによる薬物併用療法を行ったところ,強迫症状の著しい改善がみられた症例を経験した。FLVからPRXのswitchingにより強迫症状が軽快した統合失調症の報告は本邦においては少ないため,ここに若干の考察を加え報告する。

 なお,症例に関してはプライバシー保護のため主旨を損ねない範囲内で改変させていただいた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら