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短報
成人期発症のde la Tourette's syndromeに塩酸Perospironeが奏功した1例
著者: 辻井農亜12 楠部剛史12 岡田章12 柴育太郎12 人見一彦1
所属機関: 1近畿大学医学部精神神経科学教室 2近畿大学医学部奈良病院神経科
ページ範囲:P.753 - P.755
文献購入ページに移動多彩な運動性チックおよび1つ以上の音声チックが1年以上の期間中,間欠的にみられるものはTourette症候群(以下TS)と診断される。大部分の症例では成人期になると症状は軽快,消失するとされるが少数例では成人期まで重症なチックが続き,また成人後に再発してより重篤な症状を呈するという4,9)。だが,成人期に初発するTSの報告はほとんどみられない1,3,5,12)。今回我々は,運動性チックと複数の音声チックを呈し,臨床経過から成人期に発症したTSと診断され,薬物療法として塩酸perospironeが奏功した症例を経験したので報告する。
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