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短報
失書で発症し緩徐に進行したprobable dementia with Lewy bodiesの1症例
著者: 北林百合之介1 上田英樹1 松本良平1 中村佳永子1 鷲見長久1 山下達久2 福居顯二1
所属機関: 1京都府立医科大学大学院医学研究科精神機能病態学 2独立行政法人国立病院機構舞鶴医療センター臨床研究部
ページ範囲:P.757 - P.760
文献購入ページに移動変性性痴呆疾患の一部は,大脳皮質の巣症状など非典型的な症状で発症,経過することがあり,病態把握や診断に苦慮することが多い。今回,我々は65歳頃に失書で発症し,失読,着衣失行,左半側空間無視などの症状が緩徐に出現した後,69歳頃より痴呆が全般化し,特発性パーキンソニズム,認知機能の変動,幻視や妄想など多彩な症状を伴った1例を経験した。症例について紹介しその病態および診断について文献的考察を加える。
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