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文献詳細

雑誌文献

精神医学47巻7号

2005年07月発行

文献概要

短報

統合失調症の学生への復学支援―医療から教育に移行する際の精神科校医の機能

著者: 福田真也1

所属機関: 1東海大学保健管理センター

ページ範囲:P.769 - P.772

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はじめに

 大学生の休学率は3%,退学率は2%にも及ぶが5),その理由として精神障害,特に統合失調症によるものは多い。仮に復学できた場合も様々な困難が残り,医療機関での治療だけではなく,大学内でも精神科校医など専門家による個別の援助を要する症例が多いが,支援体制は不十分であり,どのような援助が必要かについての課題も多い4)。今回,筆者が大学保健管理センターの常勤の精神科校医として,精神病院から退院後に復学し卒業まで援助した症例を経験したので,医療から教育への枠組みを作る機能を中心に考察した。なお,当センターは精神科校医が専任(常勤)でおり,内科医である所長(医学部と兼任),大学病院から派遣される非常勤の4名の内科医,専任の保健師,事務職員から構成されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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