icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学47巻7号

2005年07月発行

文献概要

私のカルテから

ペロスピロンにより幻覚妄想および抑うつ状態が軽快したパーキンソン病の1症例

著者: 助川鶴平1 柏木徹1 宮岡剛2 和氣玲2 堀口淳2

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構鳥取病院 2島根大学医学部精神医学講座

ページ範囲:P.777 - P.778

文献購入ページに移動
はじめに

 パーキンソン病では,その自然経過において抑うつ状態がみられることが多い2)。また,抗パーキンソン病薬による治療中には幻覚・妄想などの精神症状が現れる場合がある4)。今回,長期にわたり抑うつを伴っていたパーキンソン病患者において,幻覚妄想状態が出現し,新規の抗精神病薬であるペロスピロンを投与したところ,錐体外路症状を悪化させることなく幻覚妄想状態が改善し,さらに長期間継続してみられていた抑うつも改善した症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら