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ペロスピロンにより幻覚妄想および抑うつ状態が軽快したパーキンソン病の1症例
著者: 助川鶴平1 柏木徹1 宮岡剛2 和氣玲2 堀口淳2
所属機関: 1独立行政法人国立病院機構鳥取病院 2島根大学医学部精神医学講座
ページ範囲:P.777 - P.778
文献購入ページに移動パーキンソン病では,その自然経過において抑うつ状態がみられることが多い2)。また,抗パーキンソン病薬による治療中には幻覚・妄想などの精神症状が現れる場合がある4)。今回,長期にわたり抑うつを伴っていたパーキンソン病患者において,幻覚妄想状態が出現し,新規の抗精神病薬であるペロスピロンを投与したところ,錐体外路症状を悪化させることなく幻覚妄想状態が改善し,さらに長期間継続してみられていた抑うつも改善した症例を経験したので報告する。
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