icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学47巻7号

2005年07月発行

書評

精神科 必須薬を探る フリーアクセス

著者: 田辺英1

所属機関: 1財団法人神経研究所附属晴和病院

ページ範囲:P.809 - P.809

文献概要

 精神科臨床で最初に覚えるべき薬は何か。研修医に質問されて返答に困ったことがある。少ないと十分ではないし,多すぎても使いこなせない。特にここ数年新しい向精神薬が登場し,治療の選択肢が増えた。臨床の幅が広がったのは確かだが,従来薬との使い分けなどは議論の最中と聞く。誰か膨大な情報を整理してくださらないか。そう思っていたところに必須薬という切り口で,精神科治療のエッセンスを1冊にした本が出版された。

 題名の「探る」という言葉が,本書の性格をよく表している。まず,必須薬の条件が吟味される。それから具体的な薬が提案される。筆者らと必須薬を探っていくうちに,「本当に必要な向精神薬」とは何かを一緒に考えさせられる構成になっている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら