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研究と報告
有効で安全な急速鎮静法の検討
著者: 治徳大介1 堀彰1 平澤俊之2 黒田仁一1 中村研之1 富山三雄1 島田達洋1 島田直子1 木村修1 渡辺崇3 宇野皆里4
所属機関: 1栃木県立岡本台病院 2東京医科歯科大学大学院精神行動医科学分野 3下都賀総合病院精神科 4東京都立広尾病院精神神経科
ページ範囲:P.877 - P.883
文献購入ページに移動精神科救急病棟入院時に静脈注射による急速鎮静が必要と判断された124例を対象にして,haloperidolとflunitrazepamの静脈注射を用いて有効で安全な急速鎮静法を検討した。Haloperidolとflunitrazepamの併用投与群では,それぞれの単独投与群より攻撃性が強かったにもかかわらず,効果が優れており,副作用に差はなかった。併用投与群における投与順序を比較すると,haloperidol先行投与群では,flunitrazepam先行投与群と患者背景や効果,副作用に差はなかったが,入眠までに要するflunitrazepam投与量が少なかった。
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