文献詳細
研究と報告
新入学生に見出された初期統合失調症(中安)(第1報)
著者: 田中健滋1 藤本昌樹2
所属機関: 1電気通信大学保健管理センター 2静岡福祉大学社会福祉学部
ページ範囲:P.885 - P.895
文献概要
従来からの大学入学時のUPIスクリーニング(2002年度)と比較する形で,これに初期統合失調症(中安)の初期症状10項目からなる初期統合失調症(ES)スケールを加えたUPI+ESスクリーニングを施行した(2003年度)。その結果,2002年度の2名に対し2003年度は19名(新入学生945名中の約2%)と,有意に多くの初期統合失調症が見出された。
統合失調症の生涯有病率が約1%であることからは,これらの初期統合失調症への治療によってその(広義の)一次予防を行える可能性が,さらに,初期症状によって引き起こされている生活―修学障害や心理的苦痛が,医学的治療により改善される可能性が指摘された。以上から,青年期そして大学生のメンタルヘルスにおける初期統合失調症スクリーニングの持つ意義は大きいと考えられた。
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