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非定型抗精神病薬に治療抵抗性であった幻視に対して塩酸ドネペジルが奏効したレビー小体型痴呆の1症例
著者: 笠原恭輔1
所属機関: 1松ヶ丘病院
ページ範囲:P.1033 - P.1034
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レビー小体型痴呆(Dementia with Lewy bodies;DLB)は変性性痴呆疾患の中ではアルツハイマー病(Alzheimer's disease;AD)に次いで多くみられる疾患と考えられている。DLBの1つの特徴としてありありとした幻視が挙げられる。今回,錐体外路症状を惹起しにくいと言われている非定型抗精神病薬に対して治療抵抗性であったが,donepezil hydrochlorideを使用することによって幻視が改善した1例を経験したので報告する。
レビー小体型痴呆(Dementia with Lewy bodies;DLB)は変性性痴呆疾患の中ではアルツハイマー病(Alzheimer's disease;AD)に次いで多くみられる疾患と考えられている。DLBの1つの特徴としてありありとした幻視が挙げられる。今回,錐体外路症状を惹起しにくいと言われている非定型抗精神病薬に対して治療抵抗性であったが,donepezil hydrochlorideを使用することによって幻視が改善した1例を経験したので報告する。
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