文献詳細
私のカルテから
Olanzapine口腔内崩壊錠を用い治療した躁病の1例
著者: 山本暢朋1 岩崎弘一1 織田辰郎1
所属機関: 1下総精神医療センター精神科
ページ範囲:P.1141 - P.1143
文献概要
米国においてolanzapine(以下OZP)は双極Ⅰ型障害における急性躁病の治療薬として2000年に承認を受けているが,本邦では保険適応上の問題もありOZPが躁病に有効であったとの報告は少ない。今回,我々は気分安定薬や抗精神病薬での治療による副作用のため治療の中断を繰り返した躁病層のみを示す双極Ⅰ型障害の患者に対して,急性期においてolanzapine口腔内崩壊錠(olanzapine oral-disintegration,以下OZP-OD)の単剤治療が有効であったものの,その後再燃し気分安定薬の追加投与が必要であった症例を経験したため,若干の文献的考察を加え報告する。
参考文献
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