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文献詳細

雑誌文献

精神医学48巻10号

2006年10月発行

私のカルテから

末期がん患者の抑うつに対してmethylphenidateが奏効した1症例

著者: 井貫正彦12 遠藤博久1

所属機関: 1君津中央病院精神科 2現・木更津病院

ページ範囲:P.1145 - P.1147

文献概要

はじめに

 がん患者に対する緩和ケアの普及に伴い,総合病院精神科医が,がん患者の精神症状に対応する機会が増えている。なかでも抑うつは,多くのがん患者に認められる精神症状である4)。抑うつは患者のQOLを低下させるため,早期に介入し適切に治療することが重要である2)。今回,末期がん患者の抑うつに対してmethylphenidate(MPD)を使用し奏効した症例を経験した。若干の考察とともに報告する。

参考文献

1) 明智龍男:がん患者の抑うつへのアプローチ.山脇成人 編,新世紀の精神科治療4 リエゾン精神医学とその治療学.中山書店,pp67-77,2003
2) 秋月伸哉,明智龍男,内富庸介:がん患者の抑うつ・不安のスクリーニング.山脇成人 編,新世紀の精神科治療4 リエゾン精神医学とその治療学.中山書店,pp59-66,2003
3) 西村勝治,堀川直史:がん患者の抑うつと不安.臨精医 33:525-531,2004
4) 内富庸介:うつ病 基礎・臨床研究の最先端 癌患者における抑うつ.日本臨床 59:1583-1587,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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