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精神疾患を疑われたウイルス性脳炎の1症例
著者: 福本拓治1 片桐秀晃1 村岡満太郎1
所属機関: 1特定医療法人大慈会三原病院
ページ範囲:P.1259 - P.1260
文献購入ページに移動ウイルス性脳炎の急性期の症状は発熱,髄膜刺激症状,意識障害などであるが,初期には錯乱,せん妄,異常行動などの精神症状が前景に出現する症例も少なくない。精神症状が前景にある場合,ウイルス性脳炎が見過ごされ,発見が遅れる可能性があるため注意が必要である。今回我々は,複数の病院を受診したが,精神症状が前景に出ているため精神疾患と診断されて夜間に単科精神科病院(当院)を受診し,ウイルス性脳炎と診断した症例を経験した。精神科病院に勤める筆者らの心理状況も交えながら若干の考察を加えて報告する。なお,個人情報保護のため内容を若干修正した。
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