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文献詳細

雑誌文献

精神医学48巻11号

2006年11月発行

書評

慢性うつ病の精神療法―CBASPの理論と技法 フリーアクセス

著者: 伊豫雅臣1

所属機関: 1千葉大大学院医学研究院精神医学

ページ範囲:P.1261 - P.1261

文献概要

精神科臨床医必読書! 臨床に役立つ慢性うつ病の精神療法

 うつ病は近年一般の方々にも広く知られるようになってきました。その治療についても,抗うつ薬と休養により改善し,また周囲の人たちはうつ状態のときには励まさないということも知られてきています。そして,うつ病は一過性の「心の風邪」とも表現されることも多い疾患となっています。

 しかし,本当にそうなのでしょうか。確かに上記のように回復していく方々が多くいらっしゃる一方で,慢性化する方々も多く存在するのが現実です。監訳者のひとりである古川らは,うつ病患者の10~20%以上の人で2年以上持続し,慢性化すると報告しています。また薬物療法や休養が重要であるとともに,精神療法も重要であることが,特にBeckにより開発された認知療法が広まるにつれ認識されてきています。しかしそれでも治療に難渋し,限界を感じる精神科医は多くいると思われます。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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