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文献詳細

雑誌文献

精神医学48巻2号

2006年02月発行

文献概要

紹介

ポール・ギロー病院処遇困難精神障害者病棟見学記―主として司法精神医療の観点から

著者: 恩田浩一12 加藤敏2 宮田善文3 杉山久4

所属機関: 1国際医療福祉病院精神神経科 2自治医科大学精神医学教室 3上都賀総合病院精神神経科 4佐野厚生総合病院精神神経科

ページ範囲:P.199 - P.203

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はじめに

 2005年5月27,28日にパリで日仏医学コロックが開催された。この機会を利用し,日仏医学会日本側の申し出を受けるかたちでパリの主要な精神科病院を見学する企画が実現し,約20名の日本人医師が参加した。訪問したのは,エスキロール病院(5月26日),サルペトリエール病院(5月26日),ポール・ギロー病院(5月27日)の3施設で,いずれもフランス精神医学・医療の歴史において重要な役割を果たしてきた施設である。

 ポール・ギロー病院は処遇困難精神障害者を専門的に治療する病棟を有しており,今回の見学ではその治療施設を詳細に見学し,入院患者と真直に接する機会も与えられるなど,参加者にとっては大変貴重な経験となった。わが国では2005年7月15日に心神喪失者医療観察法が施行されてまだ日が浅いが,司法と精神医療にまたがる領域でのフランスの取り組みは我々にとって示唆に富むものであり,以下に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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