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文献詳細

雑誌文献

精神医学48巻2号

2006年02月発行

文献概要

私のカルテから

低用量のリチウムが奏功した統合失調症の1例

著者: 岸敏郎12 藤本晶彦1 坪内健3 高橋幸男4

所属機関: 1医療法人青葉会松江青葉病院 2島根大学医学部解剖学講座神経形態学 3医療法人正光会松ヶ丘病院 4エスポアール出雲クリニック

ページ範囲:P.209 - P.210

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はじめに

 気分安定薬として汎用されるリチウムが抗精神病作用を有するかは今日でも議論されている。今回我々は低用量のリチウムが奏功した統合失調症の1例を報告し,リチウムの白血球増加作用にも触れる。また当時,非定型抗精神病薬は市販されていなかったことを付記しておきたい。

参考文献

1) 兼本浩祐:てんかん学ハンドブック.医学書院,1996
2) Leucht S, Kissling W, McGrath J:Lithium for schizophrenia revisited:A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. J Clin Psychiatry 65:177-186, 2004
3) Northoff G, Wenke J, Pflug B:Increase of serum creatine phosphokinase in catatonia:An investigation in 32 acute catatonic patients. Psychol Med 26:547-553, 1996
4) 寺尾岳:生活習慣病としての精神疾患.精神医学 47:346-347,2005
5) 渡辺昌祐:リチウムと臨床―基礎と臨床.医歯薬出版,1983

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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