文献詳細
書評
文献概要
臨床脳波判読における座右の書
昨年(2004年),11月17~19日の3日間,第34回日本臨床神経生理学会学術大会が,杏林大学医学部精神神経科の古賀良彦教授を会長として東京の台場で開かれた。
古賀学会会長は,学会のテーマを“Back to Clinical Neurophysiology”とされ,そのご挨拶の中で「…むしろ若い先生方に神経生理学の楽しさ,醍醐味といったものを知っていただき,よかったら一緒に勉強しませんか,という気持ちの現れとご理解いただきたい。“脳波なんて3日でわかる”というシンポジウムはそのきっかけ作りというつもりで設けたものである。もちろん,ベテランの先生方にももう一度楽しさを味わっていただくことを期待している…」と述べられたが,この学会は1,300人余の人達が集まるという盛況であった。シンポジウム“脳波なんて3日でわかる”は,基礎編,臨床編,応用編と3日に分けられて開催された。評者も松浦雅人教授と臨床編の座長を務めさせていただいたが,熱気溢れる会場であった。古賀会長も憂えておられたように,近年,臨床医は中枢神経系の検査もCT,MRI,PET,SPECTなどの目覚ましい発展に目を奪われ,残念なことに臨床脳波はともすれば片隅に追いやられている観がある。
昨年(2004年),11月17~19日の3日間,第34回日本臨床神経生理学会学術大会が,杏林大学医学部精神神経科の古賀良彦教授を会長として東京の台場で開かれた。
古賀学会会長は,学会のテーマを“Back to Clinical Neurophysiology”とされ,そのご挨拶の中で「…むしろ若い先生方に神経生理学の楽しさ,醍醐味といったものを知っていただき,よかったら一緒に勉強しませんか,という気持ちの現れとご理解いただきたい。“脳波なんて3日でわかる”というシンポジウムはそのきっかけ作りというつもりで設けたものである。もちろん,ベテランの先生方にももう一度楽しさを味わっていただくことを期待している…」と述べられたが,この学会は1,300人余の人達が集まるという盛況であった。シンポジウム“脳波なんて3日でわかる”は,基礎編,臨床編,応用編と3日に分けられて開催された。評者も松浦雅人教授と臨床編の座長を務めさせていただいたが,熱気溢れる会場であった。古賀会長も憂えておられたように,近年,臨床医は中枢神経系の検査もCT,MRI,PET,SPECTなどの目覚ましい発展に目を奪われ,残念なことに臨床脳波はともすれば片隅に追いやられている観がある。
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