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文献詳細

雑誌文献

精神医学48巻5号

2006年05月発行

私のカルテから

夜間せん妄にClomipramineが著効した1例

著者: 川崎晃一1 王丸道夫1 稲永和豊2

所属機関: 1医療法人洗心会荒尾保養院 2筑水会病院神経情報研究所

ページ範囲:P.543 - P.545

文献概要

はじめに

 老年期の夜間せん妄の治療に,最近は非定型抗精神病薬の有効例が多数報告されているが,他の薬剤が選択される場合もある。筆者らはclomipramineの単独使用により,夜間せん妄が改善した症例を経験したので報告する。

参考文献

1) 長谷川雄介,谷井靖之,河合義治,他:長期間せん妄が疑われ,clomipramineが有効であったアルツハイマー型痴呆の一例.北陸神経精神医学雑誌 13:53,1999
2) 稲永和豊,古賀照邦:高齢者への向精神薬の使い方.医薬ジャーナル社,1996
3) Leonard BE, Healy D:Differential Effects of Antidepressants. Martin Dunitz, London, 1999
4) 大山司郎,国芳雅広,稲永和豊:当帰芍薬散の老年期せん妄改善作用.第20回日本老年精神医学大会,2005年6月
5) 萩野信義:脳に対する当帰芍薬散(TJ-23)の作用様式─特にアルツハイマー病について.神精薬理 12:229-234, 1990
6) Someya T, Endo T, Hara T, et al:A survey on the drug therapy for delirium. Psychiatry Clin Neurosci 55:397-401, 2001
7) 佐々木幸哉,松山哲晃,井上誠士郎,他;Quetiapineでせん妄を治す.臨精薬理 5(増刊):325-334,2002
8) 千葉茂,田村義之;老年期せん妄の臨床像の特徴と予後.Japanese Journal of Geriatric Psychiatry 15:1033-1039,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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