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文献詳細

雑誌文献

精神医学48巻6号

2006年06月発行

「精神医学」への手紙

「仲のよい老夫婦」が危ない

著者: 平井茂夫1

所属機関: 1入間平井クリニック

ページ範囲:P.694 - P.694

文献概要

 高齢化が進行し,老々介護が問題となって久しい。先日も老夫婦が火葬場で心中した事件が報道された2)(以下引用)。

 「八十代の老夫婦が焼身自殺し,遺体は焼けて白骨状態であった。妻は数年前から認知症だった。まきで火をおこした火葬炉に一緒に入り,内側から金属製の扉を閉めた。夫は,自宅をはじめ不動産を市に寄付する遺言書をしたため,市役所宛てに郵送していた。いつも一緒で,本当に仲の良い夫婦と言われていた。夫はおとなしい性格で,最近は疲れた感じだったという。」

参考文献

1) 堀宏治,稲田俊也,冨永格,他:“仲のよい老夫婦症候群(Knight)”を呈したアルツハイマー型痴呆の一症例.老年精医誌 11:1149-1153,2000
2) 東京新聞:福井で老夫婦が火葬場心中.2005年11月12日付特報

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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