文献詳細
「精神医学」への手紙
文献概要
高齢化が進行し,老々介護が問題となって久しい。先日も老夫婦が火葬場で心中した事件が報道された2)(以下引用)。
「八十代の老夫婦が焼身自殺し,遺体は焼けて白骨状態であった。妻は数年前から認知症だった。まきで火をおこした火葬炉に一緒に入り,内側から金属製の扉を閉めた。夫は,自宅をはじめ不動産を市に寄付する遺言書をしたため,市役所宛てに郵送していた。いつも一緒で,本当に仲の良い夫婦と言われていた。夫はおとなしい性格で,最近は疲れた感じだったという。」
「八十代の老夫婦が焼身自殺し,遺体は焼けて白骨状態であった。妻は数年前から認知症だった。まきで火をおこした火葬炉に一緒に入り,内側から金属製の扉を閉めた。夫は,自宅をはじめ不動産を市に寄付する遺言書をしたため,市役所宛てに郵送していた。いつも一緒で,本当に仲の良い夫婦と言われていた。夫はおとなしい性格で,最近は疲れた感じだったという。」
参考文献
1) 堀宏治,稲田俊也,冨永格,他:“仲のよい老夫婦症候群(Knight)”を呈したアルツハイマー型痴呆の一症例.老年精医誌 11:1149-1153,2000
2) 東京新聞:福井で老夫婦が火葬場心中.2005年11月12日付特報
掲載誌情報