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書評
EBM精神疾患の治療2006-2007
著者: 朝田隆1
所属機関: 1筑波大学臨床医学系精神医学
ページ範囲:P.695 - P.695
文献購入ページに移動 医師の間ではすっかり浸透したEBM(Evidence Based Medicine)だが,このところ人気薄と聞く。一時の隆盛に対して「EBMは患者をみていない」,「経験や能力を否定する」との反発を生じたようだ。
ことに精神疾患の特殊性からか,我々にとってEBMは馴染みにくいところがある。だからこれまでは「俺流」の治療法に固執する精神科医が多かったのかもしれない。しかし今日では,「俺の治療法は標準的か?」と周囲を見渡す視座が求められる。つまり精神科臨床上の課題や悩ましい点を見きわめ,それに関する情報を入手して自分なりに消化していく姿勢である。
ことに精神疾患の特殊性からか,我々にとってEBMは馴染みにくいところがある。だからこれまでは「俺流」の治療法に固執する精神科医が多かったのかもしれない。しかし今日では,「俺の治療法は標準的か?」と周囲を見渡す視座が求められる。つまり精神科臨床上の課題や悩ましい点を見きわめ,それに関する情報を入手して自分なりに消化していく姿勢である。
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