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文献詳細

雑誌文献

精神医学48巻7号

2006年07月発行

文献概要

私のカルテから

Diazepamと抗コリン薬の中止で重度痴呆状態から劇的に回復した高齢者症例

著者: 上田諭1 小山恵子1 伍賀史子12 佐藤克彦3 薬師崇4 白川和枝5

所属機関: 1東京都老人医療センター精神科 2上智大学大学院文学研究科 3東京都教職員互助会三楽病院精神神経科 4琉球大学医学部附属病院精神科神経科 5東京都老人医療センター看護部

ページ範囲:P.783 - P.785

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はじめに

 痴呆の診断で,薬剤誘発性をはじめとするせん妄との鑑別は常に念頭に置くべき問題であろう。今回筆者たちは,服用していたdiazepamと抗コリン薬の中止により,重度の痴呆状態から劇的に回復した高齢者症例を経験したので,臨床経過を示し考察した。

参考文献

1) 犬塚伸,高橋徹,天野直二:痴呆の行動異常判定の原則と基準.老年精医誌 13:143-151,2002
2) Larson EB, Kukull WA, Buchner D, et al:Adverse drug reactions associated with global cognitive impairment in elderly persons. Ann Int Med 107:169-173, 1987
3) Lipowski ZJ:Delirium:Acute Confusional States. Oxford University Press, New York, 1990
4) 融道男:内科薬剤による精神症状.臨精医 3:527-534,1974
5) Tune LE, Bylsma FW:Benzodiazepine-induced and anticholinergic-induced delirium in the elderly. Int Psychogeriatr 3:397-408, 1991

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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