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短報
精神疾患として治療されていた前頭側頭型痴呆の2症例
著者: 波平智雄12 城間清剛3
所属機関: 1前・宮里病院 2現・平安病院 3城間クリニック
ページ範囲:P.901 - P.904
文献購入ページに移動変性型痴呆のうち,前頭側頭型痴呆(以下,FTD)はアルツハイマー型痴呆に次いで多いと言われている1)。初期は認知障害が前景に出ないために痴呆とされず,精神疾患と診断されることがある2,3)。したがってFTDの初期症状を理解し鑑別診断として念頭に置くことは重要と考えられる。今回筆者は,身体症状への固執をもとに医療施設受診を繰り返した2症例を経験した。2症例はそれぞれ神経症,うつ病とされていたが,頭部MRIや認知機能検査などからFTDと診断した。事例の経過を述べ考察を交え報告したい。
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