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文献詳細

雑誌文献

精神医学49巻1号

2007年01月発行

文献概要

私のカルテから

Olanzapine口腔内崩壊錠にてBPSDが改善したアルツハイマー型認知症の1例

著者: 山本健治1 原田研一1 菊地裕子1 白坂知信1

所属機関: 1北仁会石橋病院

ページ範囲:P.55 - P.57

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はじめに

 認知症における非認知機能障害である攻撃,徘徊,焦燥などの行動症状および感情不安定,抑うつ気分,幻覚妄想などの心理症状,すなわち認知症の行動・心理症状(以下,BPSD)は,薬物治療や環境整備,心理的介入などにより症状改善が期待され,今日の認知症治療の重要な目標となっている。

 今回,我々はolanzapine口腔内崩壊錠(以下,olanzapine-ODT)にてBPSDの改善を認めたアルツハイマー型認知症を経験したので報告する。

参考文献

1) De Deyn PP, Carrasco MM, Deberdt W, et al:Olanzapine versus placebo in the treatment of psychosis with or without associated behavioral disturbances in patients with Alzheimer's disease. J Geriatr Psychiatry 19:115-126, 2004
2) 村崎光邦,佐々木幸哉,吉尾隆,他:Olanzapine口腔内崩壊錠への期待.臨精薬理 8:1139-1151,2005
3) 大下隆司:Risperidone内用液の原液投与の有用性-口腔粘膜吸収の可能性とその効果.臨精薬理 8:1273-1278,2005
4) 繁田雅弘:認知機能障害の治療ガイドライン.老年精医誌 16(増刊-Ⅰ):55-74,2005
5) Street JS, Clark WS, Gannon KS, et al:A olanzapine treatment of psychotic and behavioral symptoms in patients with Alzheimer disease in nursing care facilities;A doubole-blind, randomized, placebo-controlled trial. The HGEU Study Group. Arch Gen Psychiatry 57:968-976, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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