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巻頭言
精神状態像の基礎構造
著者: 臺弘1
所属機関: 1坂本医院
ページ範囲:P.992 - P.993
文献購入ページに移動言うまでもないことながら,精神症状の理解には相手の主観的内容を広い共感をもって了解し説明できることが目指される。それには客観的観察・判断で得られた状態像の理解と生活歴,環境状況,家族・遺伝歴を総合した判断が必要である。医療が患者の障害の改善・回復を目指し「生活の価値」QOLを高める目標を持つからには,所見の真実の立証と内容の整合も求めねばならない。この作業は受動的な診る・聴くだけでなく,能動的に問いや試み・課題への働きかけ・治療や生活への参加を促し,さらに神経・生物学的な諸検査の裏付けも必要となる。「問い」は「求め」である。ここでは簡易客観指標が重要となる。
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