文献詳細
書評
―アラン・ホブソン 著,村松太郎 訳―ドリームドラッグストア―意識変容の脳科学 フリーアクセス
著者: 渡邊衡一郎1
所属機関: 1慶應義塾大学
ページ範囲:P.1277 - P.1277
文献概要
Delay,Denikerがクロルプロマジンの抗精神病効果を発表したのが1952年,翌年にREM睡眠が発見され,奇しくもこの時期に非合法な幻覚剤による意識変容がアメリカで流行したという。1950年代前半に注目を集めたこの3要素について,筆者はきわめて明快に,またそれが違和感なくしっくりと理解できるように関係づけて論じている。この分野における第1人者である筆者ならではの造詣の深さが感じられ,評者は読後改めて脳機能に対する関心が深まった。
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