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文献詳細

雑誌文献

精神医学49巻2号

2007年02月発行

私のカルテから

Risperidone内用液が有効であった慢性統合失調症患者の1例

著者: 山本暢朋12 稲田俊也2

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター精神科 2帝京大学ちば総合医療センターメンタルヘルス科

ページ範囲:P.201 - P.203

文献概要

はじめに

 本邦で2002年にrisperidone内用液(risperidone oral solution,以下RIS-OS)が使用可能になってから間もなく4年が経過するが,臨床の場では急性精神運動興奮状態などに用いられるなど,risperidone錠(risperidone tablet,以下RIS-TB)とは異なった方法で用いられるケースも散見される。今回我々は,定型抗精神病薬よりRIS-OSへの切り替えが精神症状の改善に有効であったものの,その後RIS-TBへ変更したことで増悪し,後にRIS-OSに戻したことで再度改善した症例を経験したため,若干の文献的考察を加え報告する。

参考文献

1) Currier GW, Simpson GM:Risperidone liquid concentrate and oral lorazepam versus intramuscular haloperidone and intramuscular lorazepam for treatment of psychotic agitation. J Clin Psychiatry 62:153-157, 2001
2) Gutierrez R, Lee PI, Huang ML, et al:Risperidone:Effects of formulations on oral bioavailability. Pharmacotherapy 17:599-605, 1997
3) 法橋明:単科精神病院でのrisperidone内用液の導入とその効果に関する検討.臨精薬理 8:1929-1937,2005
4) 大澤達哉:高用量のrisperidone内用液を用いた統合失調症6例に対する治療経験.臨精薬理 7:1929-1934,2004
5) 武内克也:統合失調症の薬物療法におけるrisperidone内用液の位置づけ.臨精薬理 8:1486-1494,2005
6) ヤンセンファーマ株式会社:医薬品インタビューフォーム,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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