文献詳細
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Perospirone1日1回投与により著しく錐体外路症状が改善した統合失調症の1例
著者: 原田俊樹1 和氣章1 兒玉昌純1 則武務1 難波達顕1 瀬能孝敏1 渡部一予1
所属機関: 1医療法人梁風会高梁病院
ページ範囲:P.205 - P.207
文献概要
わが国で開発された第2世代抗精神病薬perospironeは欧米での大規模なメタ解析の対象にならなかったため他の薬物に比べて情報が少なく,その効果や有用性についていまだ知られてないことも多い。かつて筆者1)はわが国におけるrisperidone,perospirone,quetiapine,olanzapineの臨床開発試験成績をもとに4剤の錐体外路症状の比較を行いperospironeは錐体外路症状の出現頻度がかなり高いことを示した。しかし武田ら4)は血中プロラクチン値の日内変動を用いたドパミンD2阻害作用の研究でperospironeはquetiapineと同様に一過性阻害という特性があることを示した。今回筆者はその薬理学的特性を生かしperospirone同一用量を1日4回分服投与から眠前1回投与に変更することで著しく錐体外路症状が改善した1例を経験したので報告する。
参考文献
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