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「精神医学」への手紙
123I-MIBG心筋シンチグラフィにおける薬物の影響
著者: 山下幸記1 宮田信司1 寺田整司1 黒田重利1 田岡秀樹2 野村晃2
所属機関: 1岡山大学医学部・歯学部附属病院精神科神経科 2笠岡病院
ページ範囲:P.437 - P.437
文献購入ページに移動患者は抑うつ,自発性低下を示し,うつ病と診断され入院した。入院時の神経学的診察で寡動,筋固縮も認められ,Parkinson病(Parkinson's disease;PD)あるいはDLBも疑われたため,入院10日目にMIBGシンチを施行した。その結果,心臓/縦隔比(H/M比)はearly stage 1.85,late stage 1.42と異常低下が強く示唆された。ただ同時期に,抗うつ薬としてmianserin hydrochloride60mg/日,milnacipran hydrochloride150mg/日,降圧薬としてamlodipine besilate2.5mg/日を内服中であり,薬剤の影響も疑われたため,これらを中止した後,入院62日目に再検査したところ,early stage 2.29,late stage 1.87とほぼ正常値に回復した。
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