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動き
精神医学関連学会の最近の活動―国内学会関連(22)
著者: 高橋清久1
所属機関: 1第20期日本学術会議
ページ範囲:P.639 - P.666
文献購入ページに移動 第13~15期学術会議会員であった島薗安雄先生が始められた精神医学関連学会の最近の動きのご紹介を,本年も引き続き日本学術会議に関係する者が行わせていただきます。
現在,わが国の精神医学・医療・福祉はまさに激動の時代に入っています。1995年に障害者基本法が策定されたことが,大きなうねりの始まりでした。精神保健法が精神保健福祉法に変わり,ノーマライゼーション7ヶ年計画がスタートしました。その計画が終わりにさしかかる,2001年に厚生労働省社会保障審議会・精神障害者部会が報告書「今後のわが国の精神保健医療福祉について」をまとめ,次いで厚生労働省の精神保健対策本部が精神保健福祉改革のビジョンを発表しました。さらに2005年には「改革のグランドデザイン」として,精神・身体・知的の三障害を一本化する案が示されました。これが現在の障害者自立支援法となったわけです。その間,2004年には賛否両論が飛び交う中,医療観察法が成立し,心神喪失等の状態で重大犯罪を行った対象者の社会復帰を目指した医療が開始されました。
現在,わが国の精神医学・医療・福祉はまさに激動の時代に入っています。1995年に障害者基本法が策定されたことが,大きなうねりの始まりでした。精神保健法が精神保健福祉法に変わり,ノーマライゼーション7ヶ年計画がスタートしました。その計画が終わりにさしかかる,2001年に厚生労働省社会保障審議会・精神障害者部会が報告書「今後のわが国の精神保健医療福祉について」をまとめ,次いで厚生労働省の精神保健対策本部が精神保健福祉改革のビジョンを発表しました。さらに2005年には「改革のグランドデザイン」として,精神・身体・知的の三障害を一本化する案が示されました。これが現在の障害者自立支援法となったわけです。その間,2004年には賛否両論が飛び交う中,医療観察法が成立し,心神喪失等の状態で重大犯罪を行った対象者の社会復帰を目指した医療が開始されました。
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