文献詳細
文献概要
資料
大阪市における措置入院の現状について―2001年度から2005年度までの5年間の調査より
著者: 谷宗英1 竹内伸江1 福原秀浩1 市原久一郎1 三浦千絵1 古塚大介1
所属機関: 1大阪市こころの健康センター
ページ範囲:P.757 - P.765
文献購入ページに移動措置入院とは,自傷他害のおそれのある者を都道府県知事(指定都市の市長)の命令によって,強制入院させるという基本的人権に重大な影響力のある行政処分である。また,緊急措置入院とは,自傷他害のおそれが著しい者をただちに強制入院させるものであり,精神科三次救急として位置づけられている。にもかかわらず,全国的にみると,措置入院患者数や緊急措置入院の実施状況などに著しい地域格差が生じている。
そこで,今後の措置・緊急措置診察および入院体制の適切な運用に結びつけるため,今回,2001~2005年度の5年間に大阪市で申請・通報のあった全症例について調査し,その結果を全国調査や他の自治体の報告などと比較検討をし,考察を加えて報告した。
参考文献
掲載誌情報