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文献詳細

雑誌文献

精神医学49巻9号

2007年09月発行

文献概要

短報

Paroxetineが奏効した間歇性爆発性障害の1例

著者: 山本健治1 原田研一1 小山芳明1 白坂知信1

所属機関: 1北仁会いしばし病院

ページ範囲:P.967 - P.969

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はじめに

 近年,衝動制御の障害が増加し,注目されている。しかしながら,衝動性はさまざまな精神疾患で認められる非特異的な症候であり,診断・治療に関する知見は確立されていない。今回我々は間歇性爆発性障害(intermittent explosive disorder,以下IED)にparoxetineが著効した1例を経験した。IEDを含めた衝動制御障害の知見集積に役立つ症例と思われたので,若干の考察を加え報告する。

参考文献

1) 堀正士:反復する暴力行為と下着窃盗に対してparoxetineが奏効したフェティシズムの1例.精神医学 48:443-446,2006
2) McElroy SL:Recognition and treatment of DSM-4 Intermittent explosive disorder. J Clin Psychiatry 60:12-16, 1999
3) 中谷陽二:衝動制御の障害―概念と位置付け.臨精医 34:139-146,2005
4) 齋藤学:虐待(家庭内暴力)の世代間伝達を断つ―レジリエンスの視点から.治療 87:3155-3161,2005
5) 横山正宗,鈴木英二:衝動の神経生物学.臨精医 34:203-211,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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