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文献詳細

雑誌文献

精神医学5巻1号

1963年01月発行

研究と報告

早期幼児自閉症の3症例

著者: 坂岡ウメ子1 武田和恵1 今野陽三1 長野俊光1

所属機関: 1札幌医科大学神経精神科学教室

ページ範囲:P.51 - P.55

文献概要

 われわれが経験した3症例は,初発年齢がそれぞれ1歳3ヵ月ごろ,2歳3ヵ月ごろおよび,4歳ごろと推定される。
 各症例とも,自閉症状が中核症状をなしており,興味,自発性の減退,遊びや生活習慣の退行,いつたん獲得された言語の崩壊,反復言語,あるいは反響言語の出現,衒奇的行動,ある1つのことへの執着傾向などがあげられる。
 一方諸種の神経学的検索を行ない,また治療や経過観察を続けた結果,精神薄弱,聾唖,幼児神経症,その他の脳変性疾患からも鑑別され,Kannerのいわゆる,早期幼児自閉症と考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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