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文献詳細

雑誌文献

精神医学5巻10号

1963年10月発行

研究と報告

精神療法過程における行動化acting outの研究(その1)—現象の記述とその類型について

著者: 小此木啓吾1 鈴木寿治1 河合洋1 岩崎徹也1 目黒克巳2 玉井幸子34

所属機関: 1慶応義塾大学医学部神経料 2国立国府台病院神経料 3精神医学研究所 4東京武蔵野病院

ページ範囲:P.779 - P.788

文献概要

I.まえがき
 ともすると,精神療法というと客観性に乏しく,現象記述の段階を飛躍して,主観的な解釈や思弁をほしいままにするという批判があり,また,事実そのような偏りもなかつたとはいえない。
 精神療法そのものが精神医学の中で,適切な方法としての役割をはたすためには,精神療法現象学ともいうべき,誰が実施してもほぼ共通した現象を観察しうるような方法と,それを共通した言葉で報告し,論じ合える記述的な概念が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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