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文献詳細

雑誌文献

精神医学5巻10号

1963年10月発行

研究と報告

クロールプロマジンの治療効果と生体反応との関係—脳波およびMTによる検討

著者: 向笠寛1 稲永和豊1

所属機関: 1久留米大学医学部精神神経科学教室

ページ範囲:P.795 - P.799

文献概要

I.はじめに
 クロールプロマジンは精神科領域においてもつともしばしば用いられる薬物であるが,その治療効果と生体反応型との相関についてはほとんどみるべき研究がない。筆者らおよびその協同研究者らは,過去数年間にわたつて精神薬物の脳波およびMinor Tremor(MT)への影響(急性および慢性投与)を観察してきたが,とくにMTと治療効果との間につねに一定の関係があることに気づいた。本報告においてはとくに,クロールプロマジンの長期投与によつて起こる臨床像への推移と,MTおよび脳波のパターンの変化とに注目して,その間に一定の関係が成立するか否かを検討することとした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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