icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学5巻10号

1963年10月発行

研究と報告

精神障害児に対するGABOBの使用経験—主としててんかん性障害児について

著者: 渡辺位1 鈴木秋津1 中川四郎1

所属機関: 1国立国府台病院精神科

ページ範囲:P.815 - P.820

文献概要

I.緒言
 J. T. Hensing(1719)は牛脳の詳細な化学分析を行ない燐を分離し脳の特殊な物質として報告した1)。その後この面の研究はN. Vauquelin,J. P. Couerbe,E. V. Bibra,J. L. W. ThudicumらにうけつがれCouerbe(1834)は脳機能や精神疾患の解明に役だつと信じて脂質を中心に脳の分析を行ない燐が神経系の本質的な興奮剤であると結論した。
 一方神経生理学の分野における興奮の伝導とシナプスの伝達の化学的基礎への発展など神経化学の研究はめざましい進歩をとげてきた。それと同時に精神障害の身体的基礎を生化学的側面から理解して合理的な治療法を確立しようという努力がなされている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら