文献詳細
研究と報告
新向精神薬Psytomin(Perazin製剤)の治験
著者: 高畑長吉1 武村一郎1 児玉久1 平井宏之1 佐々木誠1
所属機関: 1広島大学医学部神経精神料学教室
ページ範囲:P.821 - P.828
文献概要
Arch. Psychiat. Nervenkrankh., 197,(1958)に記述されたベルリン自由大学精神神経科H. Enszらの新向精神薬すなわちPhenothiazinのPiperazin誘導体のperazinについての臨床経験には,下記のごとく要約されている。
「本剤の一般名はPerazinであるが,PhenothlazinにPiperazin環を含む側鎖を有するも,母核中になんらの置換基をもたぬものであるが,その側鎖は,Propyl-Piperazinyl-methyl基で,したがつて化学構造は,N-(3-1-methyl-4-piperazinyl-propyl)-phenothiazinである。
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