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「ヒポクラテス全集」より—〔第2回〕流行病
著者: 大橋博司1
所属機関: 1京都大学医学部精神医学教室
ページ範囲:P.835 - P.841
文献購入ページに移動さて本篇は全VII巻からなる大部の症例集であるが,古くからつぎの3群に分けられている。すなわち(1)Hippocrates自身の筆になるとされるI巻,III巻(B.C. 410年ごろ?),(2)これと密接な関係をもつがおそらく他の医家の記述と考えられるII巻,IV巻,VI巻(前4世紀初頭?),(3)最後にさらに時代の下がつた時期の記述とされるV巻,VII巻(前4世紀中葉?,Hippocratesの没年はB.C. 370年ごろ)である。しかしいずれもHippocratesによつて代表されるCos学派の文献であることは疑いない。
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