icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学5巻12号

1963年12月発行

提言

「批判」のあり方について

著者: 石川清1

所属機関: 1東京大学精神医学教室

ページ範囲:P.1009 - P.1010

文献概要

 過日私は『精神医学』編集委員会より,同誌11月号に発表された前田利男氏の「了解的方法に関する一批判―特にK. Jaspersの了解心理学に関して―」と題する論文に対して,反批判を試みるように依頼された。
 しかし私にはこの論文に対する反批判を行なうことはできない。その理由は,何度読みかえしてみても,この論文の中に,著者自身の見地と,その見地よりする生産的な結論を見い出だすことができなかつたことにある。つまり私はそこに反批判すべき対象を発見できなかつたのである。従つて以下に述べることは反批判ではなく,単に読後の感想であるが,それとともに「批判」のあり方と仕方について考えてみたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら